2023 Masters Tournament

マスターズトーナメントに全米女子プロゴルフ協会(US LPGA)最高位のクラスA資格取得により特権で入場ができるため、2023年4月に行ってまりました。

マスターズトーナメントとは、アメリカ合衆国ジョージア州オーガスタ・ナショナルゴルフクラブを会場に開かれている、ゴルフのメジャー選手権のひとつです。

初日の練習ラウンドから、Par3コンテストでは、じりじりと日焼けをするほどの30℃超えの真夏の暑さの中、選手の家族が和気あいあいと9ホールプレーをされ、選手も日頃見せないパパの顔で子供たちとゴルフをプレーする姿は心がほんわかとさせられました。

予選では、練習グリーン、バンカー、ドライビングレンジでは大勢の選手たちが念入りにスイングをチェックし、こんな大勢の一流どころの選手の練習風景を拝見できるのは、なんとも贅沢の一言です。天気が思わしくない4日間、肌寒くセーターが必要とする日もあり、傘に雨具も着用し、雨や風と悪天候に見舞われサスペンデッドがあった日もあり、オーガスタナショナルゴルフクラブのコースは、傾斜面がきつく、歩くにも非常に体力が必要とされます。予選通過の選手の中に、大勢のパトロンを引き連れてタイガーウッズも痛々しい足を引きずりながらのプレーをされていましたが、さすがに王者の貫禄とオーラが凄まじく、素晴らしいショットも拝見させていただきました。

2021年のマスターズトーナメント優勝経験者でもある松山英樹プロの組にも何度もつき、スイング、プレーの仕方、ルーティーン、マネジメント、トラブルショット、心理や表情を見ながら、細かく学ばせていただきました。USPGAのトッププロと同等の体づくり、体格、飛距離に引けを取らず、戦えるポテンシャルを持っていることに日本人として誇りに思いました。

オーガスタナショナル特有の風は非常に読みにくく、各ホールに植物の名前が付けられており、「アーメンコーナー」の3ホールの11番(Par4)「ホワイト・ドッグウッド(白いハナミズキ)」、12番(Par3)「ゴールデン・ベル(レンギョウ)」、13番(Par5)「アザレア(ツツジ)」という愛称がつけられていますが特にこの3ホールは、池やクリークが絡み、風を読むのが難しいと言われており、トッププロも苦戦している姿は印象的でした。トッププロたちの縦の距離の正確性には驚かされるばかりでした。1ヤード刻みの距離を打ち分ける技術を目の前にしてただ感心するばかりでした。

最終日バックナインで最終組のジョン・ラム、ケプカ・ブルックス・ケプカ、トップアマのサム・ベネットを待ちながら観戦していたところ、左隣にブッシュ大統領の第2期政権の国務長官の「コンドリーザ・ライス」氏がグリーンジャケットを着用し選手の応援に観覧していました。コンドリーザ・ライス氏は、オーガスタナショナルゴルフクラブの初代女性会員です。左隣におられましたので思い切って挨拶と握手をし、自己紹介をさせていただきました。ライス氏から、「ようこそ、オーガスタナショナルゴルフクラブへ」と気さくな方でとても温かい眼差しで対応してくださいました。相手の立場に立って共感してくださる、素敵な女性でこんな方にお会いできる経験は二度とないだろうと思う貴重な経験をさせていただきました。

いよいよ、最終日フロントナインでは、最終組を待つパトロンたちとマスターズの緑色の椅子に座り、アメリカ人とカナダ人のUSLPGAのプロたちと一緒に観覧し、拍手をし一人一人の選手を称えるシーンを見て感じたことは、ゴルフは世界を一つにすると言うこと、年齢問わず、老若男女問わずできるスポーツこそ、ゴルフであることを再確認させてられました。心より感銘を受けました。

オーガスタナショナルでのマスターズトーナメントは、ひとつひとつが貴重でここに来れたことだけでも感謝の気持ちでいっぱいです。この体験は、誰もができる体験ではないので、サトミキッズゴルフアカデミーの生徒や親御様、そして、現在、私は全米女子プロゴルフ協会の公式日本大使(アンバサダー)をしておりますので、USLPGAのプロへの志願者の皆様にしっかりと体験談はお伝えできればと思っております。

The Masters Tournament@Augusta National GC,USLPGA Professionals Class A Pro Satomi Sugiyama
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